学部時代の同期に詰められた
twitterで闇を撒き散らしていたせいか、学部時代の同期であるKにメシに誘われた。Kは経済学部卒で社会人2年目である。
品川駅で待ち合わせて、会うや否や「就活うまくいってる?」うまくいってないんだわ。駅近くのラーメン屋へ入る。
「でさ、カズキ(私の名)はなんで研究職志望なわけ?」
「え、そりゃ理系院生だし…ものづくりしたくて…」
「それだけ?」
「院の研究をそのまま続けたくて…」
「ほんとに?お金がたくさん稼げればいいんじゃないの?」
「今となっては研究職にこだわりはないよ…」
「で、研究の先にどうしたいとかないの?」
「えっ…」
答えられない。
「そりゃあ就活うまくいかないよ。地底院卒で、地頭が良ければ内定出ると思っていたんじゃないの?」
「」
「理系の面接官もいるかもしれないけど、大抵の人事はカズキが何やりたいとか、どういうキャリアを歩みたいとかそういう話してくれないと働くイメージわかないもん。」
「」
「そんなのカンケーないって思ったでしょ。採用されればそれなりに仕事できるしそこは評価するところじゃないと思ってるでしょ。でも採用されるのはお前よりもスペックが低くてあれやりたい、これやりたいって言いまくってるやつなんだよ。そういう意欲的なことがなくても有無を言わせず採用されるのは本当に実力があって、見える形で実績があるやつだけ。お前程度のやつなんかゴロゴロいるんだから意欲をみせないといけないんだよ。」
図星である。実際今までよくわかんないけど呼ばれた社員面談とか最終面接で落ちた企業はたくさんある。
「幾つか紹介できる会社あるけど、今のままじゃ紹介しても互いに不幸になるだけだよ。いちどエージェントに相談してボコボコにされればいいんじゃない?」
「そっかー。みんなそんなこと考えて就活してるんだね。」
「ほら、そうやって自分は違う世界に生きてると思ってる。そんなんじゃシューカツというゲームに勝てないよ。」
理解はできる。私自身うすうす感づいていたのかもしれない。つーかお前私の就活見てたのかよってレベルだ。見なくても分かるレベルなんだろうな。もっとはやくいってくれよ。
これっていわゆる自己分析ってやつで就活の初期の初期にやることなんだよな。もちろんやってなかったわけではないけど、面接で伝えたことはなかった。
私は何がしたいのだろう。何がほしいのだろう。金?ブランド?地位?つーか面接で金欲しいって言っていいのか?一度言ったことあるけど落ちたし。
そもそも自分語りなんてしたくないんだよ私は。内面に入ってきてほしくない。ATフィールドが厚いんですよ。それを初対面の中年のオッサンに恥ずかしげもなく語れるかってはなし。こんなんならはじめから仮面をかぶり、"就活生"を演じていればよかった。それも今更である。
とりあえず明日と明後日面接があるので、少し考えてさらけ出してみようと思います。